ISFJは、MBTI分析の分類では「擁護者」とされています。擁護者とは、誰かをかばって守る人のことです。
身近な人を想像してみてください。困っている人をサポートしたり、悲しんでいる人に寄り添ったりする人がいるでしょう。このような人は、ISFJタイプの人かもしれません。
ここでは、ISFJタイプの人に向いている職業について紹介するので、参考にしてください。
ISFJの仕事の長所とは?
MBTI分析で「援護者」とされているISFJの長所は、縁の下の力持ちという言葉を体現しているような特徴がみられます。
仕事に注目した場合の長所も同様です。誰かを支えるような長所が多いといえるでしょう。
ここでは仕事でのISFJの長所について解説するので、参考にしてください。
1.サポート上手
例えば、プロジェクトでリーダー役を務めている人のサポート役に回ります。必要になるであろう資料を先回りして用意したり、ミーティングで使用する資料を前もって準備したりすることが得意です。
ISFJの人は、周囲の人たちをよく観察しています。リーダー役を務める人のことを日頃から観察しているので、どのタイミングでどんなサポートが必要になるか熟知しているのです。
ちょうど良いタイミングで必要なサポートをしてくれます。お願いしたり、支持をしたりする必要はありません。周囲の人たちは仕事がしやすいと感じるでしょう。
2.協調性が高い
協調性が高いことも、ISFJの人の特徴です。
例えば、職場に気難しいといわれている人がいたとしましょう。多くの人たちはストレスなく仕事がしたいなどの理由で、一緒に仕事をすることを避けるかもしれません。
しかし、ISFJの人は一緒に仕事をしても平気です。ストレスを感じることなく、気持ちを合わせて一緒に仕事をするでしょう。
我慢しているわけではありません。ISFJの人にとって「相手に合わせている」という認識はなく、むしろ、いろいろな人と一緒に仕事をすることが楽しいと感じています。
誰かと気持ちを合わせて一つのことに取り組むことは、ISFJの人にとっては楽しみでもあるのです。
3.責任感が強い
ISFJの人は、責任感が強いという一面も持っています。
例えば、納期が近い作業時間のかかる仕事を任されたとしましょう。納期に間に合わないかもしれないと感じて断る人がいるかもしれません。また、途中で間に合わないと感じてSOSを出す人もいるでしょう。
しかし、ISFJの人は納期までに仕事を完了させます。引き受けたからには、納期までにこなさなければならないと思っているからです。
また、間に合わないと思っていたら、最初から引き受けません。途中で変更を求めるのは嫌いだからです。
引き受けた仕事は、どんなことがあっても納期までに完成させるので、仕事を頼む側から見ると信頼できる人といえるでしょう。
ISFJの仕事の短所とは?
ISFJの短所は、メンタル面に関係したものが多いといえます。気づかずに自分を追いつめる可能性が高くなるので注意が必要です。
ここでは仕事に注目したISFJの短所について解説します。対処法もあわせて紹介するので参考にしてください。
1.積極性が低い
ISFJの人は積極性が低いという特徴があります。
自分の意見や考えがないわけではありません。しかし、それらを自ら進んで周囲の人たちに伝えることは、ほぼないでしょう。自分の意見や考えよりも、周囲の人たちを優先させるからです。
ミーティングやプレゼンテーションの際にも、自ら意見を発することはないでしょう。意見を求められても、「ありません」と答えることが多いかもしれません。発言する機会を与えられても、チャンスだとは思わないからです。
自分の意見をいわない人は、仕事ができないと思う人もいます。あらかじめ自分の意見や考えを紙に書いておき、それを読み上げるなどの工夫をするとよいでしょう。
2.背負いこみやすい
ISFJの人は、背負いこみやすい性格です。
例えば、抱えている仕事がたくさんあったとしましょう。上司から新たな仕事を頼まれました。現状を相談する人もいるかもしれません。自分のキャパシティを超えていると理由を伝えて、断る人もいるでしょう。
しかし、ISFJは引き受けてしまいます。頼まれると断れないからです。残業や休日出勤をしても、納期に間に合うように完了させようとするでしょう。
抱えている仕事をリスト化しましょう。見える化すれば、自分がどれだけの仕事を抱えているのかがわかるでしょう。仕事を頼まれたとき、リストを見せることで任される可能性も低くなるのでおすすめです。
3.自分が後回しになる
自分のことを後回しにしてしまうのも、ISFJの人の短所といえるでしょう。
例えば、先輩や同僚が大量の仕事を抱えていたとしましょう。自分もたくさんの仕事を抱えている状態です。自分の仕事を早く片付けて助けようとする人もいるかもしれません。
ISFJの人は、自分の抱えている仕事を後回しにして手伝おうとします。
ただし、自分の仕事を放置するわけではありません。同僚や先輩の仕事は所定の勤務時間内まで手伝い、勤務時間外に自分の仕事を片付けます。
他人を手伝うことは悪いことではありません。しかし、任されている仕事も会社にとって重要です。自分の仕事を片付けてから手伝うようにしましょう。
ISFJに向いている仕事・適職とは?
MBTI分析で「援護者」とされているISFJの人は、サポートに徹する仕事がおすすめです。目立つよりも誰かの背中を支えるような仕事のほうが、気持ちも楽でしょう。
ここではISFJに向いている適職を紹介します。活かせる長所についても解説するので参考にしてください。
1.医療・介護従事者
医療・介護従事者は、ISFJの人にとって天職といえるでしょう。サポートする仕事の代表といえるからです。
サポートを必要としている人たちばかりなので、長所が活かせるでしょう。ISFJの人は、誰かを助けることにやる気や生きがいを感じます。そのため、高いモチベーションを保てる仕事です。
また、チームで取り組むという特徴もあります。みんなで力を合わせて取り組むことが基本です。高い協調性が求められるため、この点でも長所が活かせるでしょう。
関わる人のサポートができ、協調性が高いという長所も活かせる仕事なので、ISFJには適職です。やりがいをもって楽しく仕事ができるでしょう。
2.営業アシスタント
営業アシスタントも、ISFJの人に向いているといえるでしょう。「アシスタント」という言葉があらわしているように、サポートする仕事だからです。
営業担当者は顧客対応に追われることが多い仕事です。また、それに付随する事務作業も多いという特徴があります。顧客対応をこなしながら、事務作業もこなせる営業担当は多くないでしょう。
営業アシスタントは、営業担当者の事務仕事を一手に引き受けます。営業担当者をサポートするという点で、サポート上手のISFJの人に向いている仕事です。
また、営業アシスタントが担当する事務仕事は、失敗が許されません。ISFJの責任感が強いという長所は、ここで発揮されます。
3.秘書
ISFJにおすすめの仕事としては、秘書もあります。秘書も、サポートする仕事の代表といえるでしょう。
上司にあたる人のスケジュールや資料などを管理する仕事です。上司がスムーズに仕事を勧められるように、縁の下の力持ちに徹してサポートします。目立つことが苦手なISFJに向いているといえるでしょう
また、スケジュール管理についてはミスができません。ミスをすると上司だけでなく、取引先や先方にも迷惑が掛かります。会社全体に損失を与えるかもしれません。
ISFJの人は責任感が強いので、ミスなく仕事をこなします。失敗が許されない秘書は、ISFJにとって天職といえるでしょう。
ISFJのキャリア構築アドバイス
ISFJの人がキャリア構築をするためのアドバイスとして、下記の3つのポイントがあげられます。
- 自分自身のメンタルケア
- 人をサポートする仕事
- 縁の下の力持ちに徹する
大切なことは、自分自身のメンタルケアです。自分を後回しにし続けると心のバランスが崩れ、体調を壊してしまう原因になるので注意してください。適度に休息を取ることを重視するとよいでしょう。
人をサポートする仕事に絞りましょう。サポート上手なISFJにとっては天職です。自分の強みを最大限に活かせる仕事に就いた方が、しっかりしたキャリア構築ができます。
また、縁の下の力持ちに徹することが大切です。多くの人たちが助けられ、口コミで評判が高まっていくでしょう。
ISFJの人は”特に”自分のことを大切にしよう
「擁護者」と呼ばれるISFJの人は、サポート上手という点が最大の強みです。この長所を最大限に活かせる仕事に就くと、他の長所も活かせるでしょう。
ただし、自分を後回しにしすぎる点は注意してください。誰かに迷惑をかけたくないと思うのなら、自分を大切にしましょう。
助けが必要なときは、SOSを出してください。迷惑ではありません。互いに支え合って仕事をこなすということを意識するとよいでしょう。
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