ISTPの人はMBTIタイプ別分析では「巨匠型」とされています。「巨匠」には専門分野のトップという意味があるため、気難しさや真面目さを想像する人もいるかもしれません。
ISTPの人の「巨匠型」は一般的な巨匠とは異なります。論理的でありながら、冒険心もあるからです。
ISTPの仕事における長所・短所について解説します。向いている職業・キャリア構築方法についても紹介するので、参考にしてください。
ISTPの仕事の長所とは？
MTBIタイプ別分析で「巨匠型」とされているISTPの人は、現実的な考えを持っている一方で冒険心も持っています。
仕事では、ルール内で新しいアイデアを提案してくれるでしょう。枠から離れすぎたアイデアを求めない職場では重宝されます。
ISTPの仕事における長所について解説するので、参考にしてください。
1.現実的な視点
ISTPの人は現実的な視点を持っています。夢や希望を語ることがあるかもしれません。しかし、周囲の人たちが難しいと思うようなことは話さないでしょう。
仕事では、成功ばかりに思考が奪われることはないでしょう。周りの人たちが浮かれた状態になっていても、「もしかしたら？」という考え方を手放しません。
例えば、関わっている人たち全員が「これは成功する」と確信していたとします。みんな成功を確信しているので、ワクワクした気持ちになるでしょう。
しかし、ISTPの人は浮いた雰囲気を鎮める役を買って出ます。考えられるリスク・危機を誰もが理解できるように説明し、気持ちを引き締めてくれるでしょう。
2.論理的な分析力が高い
ISTPの人は、論理的で高い分析力があります。現状を論理的な思考で正確に分析するので、隠れたリスク・危機に気づきやすいでしょう。
例えば、先方が耳障りの良い話ばかり並べたとします。多少のリスクについては説明するでしょう。しかしメリットを誇張してデメリットについてあまり触れなかった場合、話に飲まれてしまうかもしれません。
ISTPの人は、耳障りの良い話にはあまり注目しないでしょう。デメリットがあることを知っているからです。話を聞きながら、考えられるリスクを正確に読み取ります。
商談の際には、ISTPの人と一緒に行うと良いかもしれません。会社にとってのリスクが回避できるでしょう。
3.冒険心が強い
ISTPは冒険心があります。現実的・論理的とは真逆と思う人もいるでしょう。
仕事では、誰もが思いつかないような斬新で楽しいアイデアを出してくれます。視点が周囲の人たちとは異なるため、目から鱗が落ちると感じる人もいるかもしれません。
ルールからは出ないので安心してください。ISTPの人は、限られた枠内で目新しいアイデアを出すことが得意だからです。リスクについても常に視野に入れているので、限られた枠内で新しいことを考えています。
飛躍しすぎた内容ではないため、誰もが「これならできる」と感じるでしょう。実現させやすいアイデアを出してくれる人といえます。
ISTPの仕事の短所とは？
ISTPの人は長所だけ見ると、仕事でとても役に立ってくれる人と思う人もいるでしょう。
しかし、その一方でデメリットもあります。これから紹介するデメリットを知ると、気難しいと感じる人もいるかもしれません。
ISTPの仕事における短所について解説します。対処法についても紹介するので、参考にしてください。
1.集中力が持続しない
ISTPの人は集中力が持続しません。これは仕事でも同じことが言えるでしょう。
職場では席を外すことが多いかもしれません。今さっきまで自席にいたのに、忽然と姿が消えているということはよくあるパターンです。
仕事が面白くないわけではありません。頭の中では現在取り組んでいる仕事以外の仕事のことも考えています。そのため、気になることやアイデアがひらめくなどがあるとじっとしていられません。
集中力は持続しませんが、任された仕事は必ずやり遂げるのでそっとしておいたほうがよいでしょう。好きなようにさせてあげたほうが、仕事の効率が上がるので見守ってあげてください。
2.人の感情に気づきにくい
ISTPの人は、人の感情に気づきにくいという特徴も持っています。
例えば、仕事でミスをして落ち込んでいた人がいたとしましょう。別件の仕事でもミスが発覚しました。すでにその人は落ち込んでいるので優しい言葉で注意をしたり、時間を置いたりする人もいるかもしれません。
ISTPの人はお構いなしです。仕事での失敗に変わりはないため、別の仕事での失敗で落ち込んでいようが関係なく注意をします。口調が厳しい場合もあるかもしれません。
注意する際の話すペースと声のトーンを落としましょう。それだけで聞き手にとっては優しく感じます。話し方・伝え方に工夫をしてください。
3.干渉されるのは大嫌い
ISTPの人は、他人に干渉されるのが大嫌いです。プライベートだけではなく、仕事でも同様のことがいえます。
例えば、自分が取り組んでいる仕事を他人に手伝ってもらうことはあまり好きではありません。ISTPにとっては「干渉」になるからです。
もし、自分の手に負えない仕事だった場合は助けを求めます。何もいわないということは自分一人でこなすことが可能というサインです。
ISTPは手伝いを申し出た人に対して「干渉」というマイナスイメージを持つので、断るときの口調が厳しい場合があります。相手はあなたのために申し出てくれているのです。「干渉」ではなく「親切」と捉えて、まずはお礼を言いましょう。
ISTPに向いている仕事・適職とは？
ISTPの人は、長所が活かせる仕事が適職といえます。
短所については、仕事によって長所になることはほとんどないでしょう。短所が出ないような仕事に就いた方が良いといえます。
ISTPに向いている仕事・適職について見ていきましょう。どのような長所が役立つのかも解説するので、参考にしてください。
税理士
税理士は、税金に関連するアドバイス・サポートを行う仕事です。「税金」は現実に密着した事柄のため、現実的な視点で物事を考えるISTPにとっては適職といえるでしょう。
多くの人たちが税金で注目するのが節税です。ただし、節税は一歩間違えると脱税ととられかねません。税務署が節税ではなく脱税と判断した場合には、追徴課税などの罰則が科せられます。
ISTPはメリットだけに囚われず、デメリット・リスクも常に考えることが得意です。税理士になれば、顧客の損にならない提案ができます。節税についても、脱税と判断されないラインを見極めてアドバイスできるかもしれません。
ITエンジニア
ITエンジニアは、コンピュータのシステム構築・設計を行う仕事です。決められた枠内で探求心を持つことが重視されるので、ISTPに向いている仕事といえます。
例えば、顧客データを集めたうえで売上の向上に反映させるシステム構築を任されたとしましょう。システムの設計方法は一つではありません。
ただし、依頼を受けているので費用という制限があります。また、納期も忘れてはいけません。
ISTPの人は、制限された枠内で冒険することが大好きなので問題ないでしょう。資金・時間という制限の中でどれだけ高品質のシステムを設計・構築できるかは、挑戦でしかありません。楽しんで打ち込める仕事といえます。
商品企画・開発
商品開発とは、商品を企画する部署から来たアイデア・イメージを目に見える形にする仕事です。主に新商品の開発や既存の商品の改良などを行うでしょう。
商品開発の仕事は予算・納期・指定商品など、制限された条件下で行うことがほとんどです。そのなかで、高いパフォーマンスを発揮しなければいけません。
制限付きの条件のなかで最高のパフォーマンスを出すことは、ISTPにとって得意なことです。また、現実的な視点や論理的な分析もフルに活かせます。
ISTPの仕事における長所がすべて活かせるという点で、商品開発は天職です。基本的に一人で取り組むことが多い仕事なので、短所が目立つこともないでしょう。
ISTPのキャリア構築アドバイス
ISTPの人がキャリア構築するために注目すべき点は下記の3つです。
- 自分の長所を見極める
- 短所が現れそうな仕事は避ける
- 好きな仕事に就く
ISTPの仕事における長所は、あらゆる職場で重宝されます。自分の長所を徹底的に分析して前面に出せば、出世も早いかもしれません。
MBTIタイプ別分析では、短所が職場や環境によっては長所になる人もいます。しかし、ISTPの場合はその可能性は少ないでしょう。短所が現れそうな仕事は避けることをおすすめします。
また、好きな仕事に就きましょう。ISTPの人の「好き」は、長所が活かせる仕事だからです。楽しさやワクワク感を重視して仕事を選ぶと、成功する確率は一気に上がるでしょう。
ISTPの長所はあらゆる分野の職場で重宝される
ISTPの仕事での長所・短所や向いている仕事について解説してきました。
強みはなんといっても長所です。多くの職場では新しいアイデアを求めています。限られた枠内で新しいアイデアを提案できるISTPは、どこへ行っても重宝されるでしょう。
現実的な視点でリスクヘッジもできるので、意識しなくても危機は回避できます。思考を自由に飛ばして職場でのアイデアマンを目指してください。
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