ESFJの人はMBTIタイプ別分析で「領事官」とされています。領事館といわれてもピンとこない人もいるかもしれません。
領事官は、主に海外にいる自国民の保護が仕事です。わかりやすく簡単にいうと、困っている人をサポートします。
ここではESFJの人の仕事における長所・短所について解説します。向いている職業やキャリア構築の方法も併せて紹介するので、参考にしてください。
ESFJの仕事の長所とは？
MBTIタイプ別分析で「領事官」とされているESFJの人は、他者への気遣いなどに特化しています。常に相手の立場を考えた行動や考えができるタイプです。
仕事でも同様のことが言えるでしょう。一緒に仕事をすると楽しいと思うこともあるかもしれません。
ここでは、仕事におけるESFJの人の長所について紹介します。参考にしてください。
1.サポート好き
ESFJの人は、誰かのサポートが大好きです。
職場で、大きなトラブルを抱えて困り果てている人がいたとしましょう。手が空いているなら、助けてあげるかもしれません。また、仕事を熟知している場合なら、救いの手を差し伸べてあげる人もいるでしょう。
ESFJの人もすぐに助けてあげようとします。仕事をたくさん抱えていたとしても、畑違いの仕事であったとしてもサポートしようとするでしょう。
困っている人を放っておけないので、誰よりも早く助け舟を出します。誰かの力になれることが好きなのです。
好きでやっていることなので、助けられた側も後ろめたさや申し訳なさといったネガティブな感情を抱くことはほとんどないでしょう。
2.サービス精神旺盛
サービス精神旺盛という点も、ESFJの人の長所といえます。
例えば、あなたが大量の仕事を抱えて四苦八苦していたとしましょう。連日の残業で疲れ切っている状態です。
ESFJの人は、さりげなく差し入れをしてくれるでしょう。疲れが取れる甘いものや頭がすっきりする飲み物などを、そっとデスクに置いてくれるかもしれません。
また、別の仕事に取り組んでいる間に他の仕事を片付けておくということもしてくれます。気がついたら仕事がほとんど終わっていた、ということもあるでしょう。
ESFJの人は、その人が一番欲しがっているものをさりげなくプレゼントしてくれます。誰かが笑ったり喜んだりしているのを見るのが好きなのです。
3.計画性が高い
高い計画性がある点も、ESFJの人の特徴でしょう。
例えば、新しいプロジェクトを任されたとしましょう。多くの人は、大まかな計画を立てて調整をしながら進めるかもしれません。
ESFJの人は、緻密な計画を立てて行動します。時には秒単位で計画を立てることもあるでしょう。細かく計画を立てなければ不安になるからです。
計画には多くの人たちを巻き込みます。さまざまな人たちの意見や考えも盛り込みながら、緻密な計画を立てていくのがESFJです。そのため、仮に秒単位での計画であったとしても不満を抱くことはないでしょう。みんなの意見が取り入れられているので、無理ない内容になっているからです。
ESFJの仕事の短所とは？
ESFJの人の長所について見てきました。その一方で、ESFJの人にも短所があります。
他者主体のESFJに短所があることを意外に感じる人もいるかもしれません。しかし、誰にでも短所はあるものです。
ここでは仕事におけるESFJの人の短所を紹介します。ESFJ自身ができる対処法についても解説するので、参考にしてください。
1.対立が苦手
ESFJは誰かと対立することが苦手です。
例えば、ミーティングなどで意見が食い違ったとしましょう。より良い仕事をするための必要な意見交換であり、喧嘩をしているわけではありません。
ESFJの人は、意見が食い違うと自分の考えや思いを引き下がってしまいます。仕事での必要な意見交換であったとしても、誰かと対立することが苦痛だからです。
仕事では、異なる意見を出し合うことも必要です。対立が怖いのなら、メールや書面で自分の意見や考えを相手に伝えると良いでしょう。対立しているという認識が薄れ、苦痛がやわらぐのでおすすめです。
2.変化が嫌い
変化が嫌いな点も、ESFJの人の短所といえます。
例えば、在籍している部署内で人事異動があったとしましょう。ほとんどの人は何とも思わないでしょう。新しい人がやってくる、くらいの認識を持つ人はいるかもしれません。
ESFJの人は、大きなストレスを感じます。自分以外の誰かが異動すると、周囲の職場環境は変化します。その変化がESFJの人にとっては苦痛なのです。ESFJの人が異動することになっても、同様にストレスを感じるでしょう。
環境に慣れるまでは、あらゆるペースを落としてください。仕事量も減らし、休息時間を増やしましょう。身体的な癒しが心のゆとりにつながり、変化にも早く順応できます。
3.未知の状況が苦手
ESFJの人は未知の状況が苦手です。
例えば、今まで経験したことがない仕事を任されたとしましょう。多くの人は、仕事だからと思って引き受けるでしょう。中には、スキルアップのチャンスと思って取り組む人もいるかもしれません。
ESFJの人は、引き受けたがらないでしょう。心理状態によっては断る可能性もあります。初めてのことは、何が起こるか予測できないからです。仮に引き受けたとしても、ミスが多くなったり完成までに時間がかかったりする可能性があります。
未知の状況に慣れようとするよりも、初めての経験に意欲的な人とコンビを組むことをおすすめします。サポートに回ることで最大のパフォーマンスが出せるでしょう
ESFJに向いている仕事・適職とは？
MBTIタイプ別分析で「領事官」とされているESFJの人は、基本的に誰かをサポートする仕事が適職といえます。
また、サポートに徹する仕事なら短所も短所ではなくなるでしょう。長所に早変わりするかもしれません。
ここでは、ESFJに向いている適職について紹介するので参考にしてください。
1.カウンセラー
サポートの代表ともいえるカウンセラーは、ESFJの人にとって天職といえるでしょう。カウンセリングを受けに来る人は、サポートを欲しているからです。
ESFJの人は、困っている人や自分を頼りにしてくれる人のサポートは惜しみません。「サポートできることが楽しくて仕方がない」と思って仕事ができます。
カウンセラーは一長一短ではないので、未知の部分も多く秘めています。その点では、短所としてあげた「未知の状況が苦手」に当てはまるかもしれません。
しかし、ESFJの人は「好き」という気持ちが大きくなれば苦手意識はなくなります。そういう意味でも、カウンセラーはESFJにとっての天職といえるでしょう。
2.ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーもESFJの人に向いている仕事といえます。顧客は、頼りにしてくれる人ばかりだからです。
サポート大好きなESFJの人にとって、カウンセラーの次に天職といえるかもしれません。アドバイスを求め、提案を受け入れてくれるので楽しく仕事ができるでしょう。
また、ファイナンシャルプランナーはお金に関する生活設計を組み立ててアドバイスする仕事です。緻密な計画を立てることが好きな長所も活かせるでしょう。
長い人生の計画なので、未知の状況があるかもしれません。しかし、経験を積めば予測が立てられるようになるので、強いストレスを感じるということもなくなっていくでしょう。
3.教師
教師もESFJの人に向いている仕事です。
教師も自分以外の誰かに何かを教えるという点では、サポートと似ています。また、生徒のメンタルケアも必要です。カウンセラーとしての役目が必要なケースもあるので、ESFJの人に向いているといえるでしょう。
仕事内容はある程度計画を立てて進めます。計画性が高い特徴が発揮される点です。
また、ある程度ルールが決まっている仕事が多いので、未知の状況に陥ることはあまりないでしょう。
春にクラス替えや移動があるので、環境の変化はあります。しかし、基本的な仕事内容はあまり変わらないので、今までの経験を活かして乗り越えることは可能でしょう。
ESFJのキャリア構築アドバイス
ESFJがキャリア構築をするために必要な点は主に以下の３つです。
- 自分が楽しいと思う仕事が一番良い
- 頼りにされることが多い仕事がおすすめ
- 対立ではなく、より良くするための話し合いだと受け止める
ESFJの人の長所は「好き」や「楽しい」という気持ちが根底にあります。これらがいつも感じられる状況なら、仕事での困難や苦痛も乗り越えられるでしょう。
また、頼りにされることは何より好きなので、サポートに徹する仕事に就くことをおすすめします。心地良い環境を作りながら仕事ができるでしょう。
ただし、仕事ではときに反対意見を交わし合うことも大切です。仕事をより良くするための話し合いと受け止めるとよいでしょう。
ESFJの人はムードメーカーなので周囲を楽しませよう
ESFJの人は、すべての仕事において「好き」や「楽しい」があります。この気持ちは周囲の人たちに伝染しやすいので、ムードメーカーといえるでしょう。
自分にとっての「好き」や「楽しい」を大切にしてください。これらの気持ちを大切にすれば、周囲の人たちも楽しいと感じてくれます。
職場でのムードメーカーは大切な存在です。ESFJの人はその大切な存在になれる人なので、自分の気持ちを大切にすることを忘れないでください。
コメント